第2回創作+機械学習LT会振り返り

機械学習

遅くなってしまいましたが、第2回創作+機械学習LT会を11月5日(土曜日)に開催したので振り返りをしたいと思います。

発表資料はこちら

第2回創作+機械学習LT会 - 資料一覧 - connpass
「第2回創作+機械学習LT会」の資料一覧です

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概要

前回の開催は2019年11月3日だったのでほぼ3年後ということになります。

もっと定期的に開催しろという感じですね。はい。

前回の参加人数は8人ですが、今回は24人程度になりました。
およそ3倍です。

会場も広くなりましたが、入場規制が割と厳しかったので、その辺の案内の対応が一人では無理だったので会場提供してくださったbrightwaltzさん、手伝ってくださったmoriemonさんに感謝です。

後、アフターの会場を抑えてくださったYuzushioさんと後一人の方(すみません、名前をお聞きそびれました)ありがとうございました。

発表テーマ

  • まっくすさん「StableDiffusionの種々の再学習手法について」
  • ひろさじさん「ファンのための Creator-in-the-loop -自動生成イラスト解析による一貫性評価-」
  • YUzushioさん「お絵描きAIと表情差分AIで技術本の会話パートをつくる」
  • LWさん「プランナー目線の生成AI妥協論」
  • brightwaltzさん「音楽生成AIを利活用した即興演奏の実践」
  • midz(私) 「キャラクター関係性データベースの構築」
  • Zenizeniさん「発話者分類研究の現状とその応用」
  • 大曽根さん「人類総クリエイター化計画 in 2022 『AIに手伝ってもらったら物語が創れた件』〜AIと企画した物語をAIでマンガにしたい!〜」
  • この他2件、Youtubeで公開しなかった会場でしなかった発表があります。それぞれの発表の概要まとめは、また別記事で書こうと思います。

良かった点

1.Zoom(有料)にするとYoutube配信と会場配信を同時にするのが楽。

発表者のスライドを会場で映しながら、Youtubeでも配信するのを実現するのは割と面倒でした。発表者用のスライドを同じPCに集めて、そのPCで「ずっと発表+PCでYoutube配信する」という方法もありましたが、「1.ギリギリまで発表スライドを修正したい人がいる」「2.自分で作っているサービスなどのデモを行いたい人がいる」などの点を考慮して、Zoomの有料版を利用することにしました(Zoomは有料版でないとYoutube連携できないです)。そして、Youtubeに配信する用のPCを固定して、そちらでZoomにログインして、会場のスクリーンに映すのもそちらで行いました。発表者は各自Zoomにログインしていただいて、登壇して画面共有するという形式にしました。結果的にはうまくいったとおもってます。

2. 質疑応答がかなり盛り上がった。

割と色んな人が議論に参加している感じで、少数の人だけ質問しているというわけではなかったです。これはどの発表にも最低5個以上が質問が来たので驚きでした。普通の学会だと質問がないので、座長が質問するというパターンが割と多いですが、自然と質問してくださる方が沢山いてびっくりしました。

3. クリエイター、エンジニアなど多種多様の参加者がいた。

これは発表者もそうだし、聴講者にも該当します。前回は割と全員エンジニアだったので、幅が広がって良かったと思います。とは言え、主催者側で特に何か工夫をしたわけではなく、自然にそうなってくれた感じです。MidjourneyやnovelAIなどの知名度向上で、エンジニア以外にも幅広く機械学習の存在が周知されるようになったことも一因だと思います。

悪かった点

1.最初の概要説明Muteにしてしまっていた。

これはやらかしです。最初に話す時確認すべきでした。後、Twitter、Youtube、connpass、discordと色んな場所でコメントくれた方がいましたが、この辺りもチェックする体制にしておいた方が良かったです。後、当日ご指摘を受けましたがTwitterのハッシュタグなどのも事前に決めておくべきでした。

2.議論が予想以上に盛り上がり、時間がかなり押してしまった。

議論が盛り上がった点自体は良かった点なのですが、時間がちょっと予想以上にかかってしまったため、多方面にご迷惑をおかけしました。とは言え、議論自体が盛り上がることは良いことなので、「時間を延ばす」「質問受付場所を用意する」などして改善したいと思います。

3.アフターの飲み会を予定に入れてなかった。

 これはYuzushioさんが取り仕切ってくださったおかげです。後で色んな人と交流できて良かったです。主催力の差を感じました。Yuzushioさんは音声合成関連のdiscord OV2Lの運営や、オンラインイベントOV2L Evolving Summit を開催していらっしゃるので、感謝の意を込めてこちらでも宣伝させていただきます。

アンケート結果

会場でアンケートを取ったのでこちらでも共有します。

知った経緯については、Twitterがやはりいちばん多いようですが、知人の紹介も割といるようです。

アンケートを書いてくださったのはほとんどがオフライン参加の方でしたが、オンラインもちらほらいました。

今回はクリエイター側の参加者も多かった関係か、技術寄りの話よりは、サービスや、創作にどう活かすかの方法論に興味がある方が多かったようです。

データの種類としては、画像が一位なのは納得でしたが、自然言語処理も意外とかなり高かったのが驚きでした。音声の方が上だと思っていたので。

よくインターネット上では、AIの出力そのままだと使い物にならないという議論が起こっているので、そのまま使用したいという層も多いというのは印象的でした。やはり理想を言えばそのまま使えたら使えたほうが良いので納得と言えば納得ですが。あまりSNSなどでは話題にならないデータ分析についても半数程度は興味を持っているのも面白い結果です。

今回の参加者は7割が自分でも創作活動をしているというのが驚きでした。プロの方も2名おられたようです。(自分が観測している範囲でも3名はいたはずなので本当はもっといたかもしれないです)。

複数回答OKにしたせいで、機械学習を自分では開発していない方がどれくらいいるのかわからないアンケートになってしまいましたが、機械学習を創作用のツールとして使おうという方も割と多くいらっしゃることが伺えます。(前回がほぼ全員エンジニアだったことを踏まえると)

これは主催者としては嬉しい結果です。少なくともアンケートに回答してくださった方には来て良かったと思えるイベントを主催できたようです。やはりこういったイベントが求められていることを実感しました。

自由記述

自由記述に関しては、時間に関しての制限を厳しくして欲しいとのご意見が3件ありました。上に書いた悪かった点も含めて、次回開催のための反省点にしたいと思います。コンペの開催、オンラインの質問場所確保など他にもご意見をいただいておりますので、次回開催の参考にさせていただきます。ありがとうございました。

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Discord

Discordチャンネル2dml を運営しています。創作に関する機械学習の話題や、開催イベントの話を共有しています。最近は日本人が多いですが、外国人も多数在籍しています。

Advent Calendar

創作+機械学習Advent Calendarというイベントを去年から開催しています。2021年には23件の投稿記事がありました。今年も開催予定で、賞金も出ますので奮ってご参加ください。

去年のAdvent Calendar 2021はこちらです。

同人誌

去年のAdvent Calendar参加者から有志を募って同人誌執筆を行い、夏コミ(C100)と技術書典7で頒布しました。boothで販売しております。こちらで得られた利益は上記Advent Calendarの賞金の資金源とさせていただく予定です。

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