北インド旅行記(3日〜4日目:ヴァラナシ)

3日目。ヴァラナシ。

朝起きて空港に向かう。
カラドゥーマメトロという駅にリキシャーで向かった。
この駅の係員には英語が全然通じなかった。
「空港までの切符!」
と言うと、
「エアポートナヒムなんじゃらほんじゃらニューデリー」
と言ってきた。
なんとなく、ニューデリー駅までの切符だけ買って乗り換えろと言っていそうな雰囲気だったので、
じゃあニューデリーと言って切符を買った。
なるほどデリーと言えども、少し郊外に出るともう通じなくなるのだな。

地下鉄で、ニューデリー駅経由で空港へ向かう。
ニューデリー駅までで、まず運賃16ルピー。
40分乗ってるのでめちゃくちゃ安い。
40分電車にのって30円程度!

途中にあったindraprastha駅。
マハーバーラタにも登場するパーンダヴァの王国ですね。

そっからニューデリー空港に向かう。
向かう途中で気付いたけど、国内線だとAirportじゃなくてAero City駅で降りないといけないらしい。
しかもAeroCityから空港すぐ近いわけではなくて、またバスに乗らないといけない。
バス代30ルピー。
わずか1km程度の事を考えると高い。
この値段を高いと思ってしまう辺り大分インドの物価感覚になってしまった。

デリーの国内線乗り場は全体的に色彩豊かだった。
国際線が全体的に灰色でシックな印象なのと対照的。

バスで飛行機へ向かう。
結構待たされた。

飛行時間中はずっと寝ていて一瞬で着いた。

ヴァラナシ空港からは、プリペイドタクシーでホテルまで向かう。
600ルピー。
途中、空港で知り合った韓国人の人と乗り合いをした。

ヴァラナシの街は意外と整然としていた。
デリーが混沌としすぎている。
人口密度が高すぎるせいだろう。
ヴァラナシの人口は120万程度だからそれほど多くはない。

とりあえず、ホテルから出てガートに行こうと思った。
ガートまで100ルピー。
結構距離があったので(7kmくらい?)妥当な金額だと思う。

途中、爆発音と閃光が辺りに響き渡った。
何事かと尋ねると、
「猿が電線に触れて爆発したのだろう」
と大したことではないかのように語るリキシャドライバー。
トンデモない場所だ。

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その後ボートに乗った。
ボートに乗る人が二人しかいなかったので800ルピーになった。
うーん。高い。

ボートからヒンドゥー教の儀礼、プージャーを見る。
ちょっと遠かったけど、火のついたロウソクを使って舞っているのが見えた。
神聖でおごそかな雰囲気だ。
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「あの寺院は1000年前からあるものだ」

なんて言われたけど、ムガル帝国に壊されているはずだし、嘘だろうと思った。

「ヴァラナシはヴァルナ河とアーシー河から名付けられている」
「貧しい人は薪で火葬はできないから電気で火葬するんだ。電気だと安い。200ルピーだ(うろおぼえ。確か薪だと1万円くらいだった気がする。)」

「ガンジス河に流されれば解脱できる」

とか何とか色々ガイドを受ける。

ロウソクに火を付けて河に流す。

ガートに戻ると日は既に落ちている。
しかし、ガート沿いは電灯があるので明るい。
犬は多いが、デリーほどではない。

shantiRestaurantというところでご飯を食べて終了。

4日目

翌日。朝5時半くらいから起きて朝日を見に行く。

チャイを飲みながら日の出を待つ。
しかーし、霧が濃すぎて全く朝日が見えない! ショック!!

マニカルニカーガートの方へ向かう。
死体がたくさん焼かれている。煙と灰が目に入ってむせてしまう。あまり長くは見られない。近づくと謎のおっさんがガイドをしてくる。

「お布施をして功徳を積みなさい。ここには貧しい人たちが大勢いて、家族を火葬できないんだ。一人1200ルピーだ。」

結局金かと思ったが、200ルピーだけ払った。

煙で目がしみてしまうのであまり長い事火葬場付近には居られず、退散。

対岸までボートで行きたいと思ったけれど、霧が濃すぎて行けなかった。残念。

ヴァラナシの牛。
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途中、バナラッシーという店でお茶を飲んだ。
この店は日本人が多い。
会った日本人旅行者と話をした。
デリーの野犬の多さについて等。

しかし、ヴァラナシに巣食うインド人は観光客を見下すような人が多い。
金づるとしか思われていない感じだ。
バナラッシーで会った日本人は、「日本人宿に泊まる旅行者はバカ」等と罵られていたし。

ほっといても観光客が来るから金だけぶんどってやろうという精神なんだろうけど、あまり好ましくは思えない。

昨日だけでヴァラナシを発っていたら割りと良い思い出だけで済んだかもしれないけど。

昼ごはんを何とかというレストランで食べた。(名前忘れた
カシーミルカレー。美味しい。

この後サールナートへ行った。
ブッダが悟りを開いた後、最初に教えを説いた場所。
ヴァラナシから近いという事はブッダはガンジス河のほとりで悟りを開いたんだろうか?

サールナートでチケットを買おうとすると、前にタイ人が並んでいた。
その人たちが、「タイ人はいくら?」と聞いていた。
受付の人間は「40ルピーだ」と答えていた。

自分も「日本人はいくら?」と聞いたら「200ルピー」と答えられた。
5倍!!!
まぁガイドブックにも200ルピーって書いてたから知っているのだけれど。
ちなみにインド人は20ルピーとかだった。

サールナートへ入ろうとすると、

「ちょっと待て。これはインド人用のチケットだろ。ちゃんと外国人用のを買えよ」

等と止められた。

「ちゃんと200ルピー払ったぞ!」

と言い返すと、何やら別の従業員がやってきて、ヒンディー語で説明を始める。
200ルピー払ったという事情を説明したのか、自分を止めようとした従業員は、
「行け」

とだけ言った。

ここで、「もう一回金払え」と言われていたら完全に憤慨していたと思う。

気を取り直してサールナートに行く。

ストゥーパと呼ばれる大きな石塔がある。
これは卒塔婆の語源らしい。
卒塔婆とは大きさも形も素材も何から何まで違うのだけれど。

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以下wikiより。

塔(ぶっとう)とは、仏舎利(釈迦の遺体・遺骨、またはその代替物)を安置した仏教建築をいう。卒塔婆(そとば)、塔婆(とうば)、塔(とう)とも呼ばれる。

なるほど。
日本の五重塔なんかも卒塔婆の一種になるらしい。

アショーカ王の石柱。
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ストゥーパの前の芝生で坊さんがお経を唱えていた。

そして、この近くには博物館があるとの事だったけど、生憎金曜日は休館だった。
ずずーん。

アショーカ王のライオン像が見たかったのだが。

そのレプリカは近くのタイ寺院にあった。

これ。
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タイ寺院の大きな仏像。
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お土産に、「りん」みたいなものを買った。
仏具かな。棒で縁をなぞると音がする。
最初一つ1000ルピーと言っていたけど、交渉によって二つで800ルピーになった。
それを買っていると隣の屋台のインド人が自分の財布を覗き込んで、
「ふふ、一万円あるね。お土産買ってく? 日本円でイイヨ」
などと言ってきた。
でも別に欲しくなかったので特に買わず。

サールナートを後に。

この後、リキシャドライバーとはぐれたのだけれど、警官が電話してくれて助かった。

ホテルに戻る。
この時体調を崩す。
ご飯も半分も食べられなかった。

ずっと寝る。

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