外国人オタクとの交流の面白さとその方法

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こんにちは。みづはし(midz)です。この記事では、外国人オタクと交流する方法とその面白さについて解説します。

多くの日本人も同様だと思いますが、元々私は外国で日本のアニメ・マンガが人気だということを知りませんでした。2017年にアメリカのアニメイベントに行ったとき、沢山の人が参加していたことに驚き、それからインターネットで外国人オタクと交流するようになりました。
その時私が行ったのはCrunchyRoll Expoというもので、アメリカのアニメ専用動画サイトであるCrunchy Rollが主催しているものでした。後で調べたところによると、参加者は約16,000人(3日間での重複を含むと約35,000人)だったそうです。アメリカにはもっと大きなアニメ系イベントがあって、例えばLos Angelesで行われるAnime Expoでは、10万人以上(重複ありで30万人以上)が参加したそうです。

外国人のオタクはインターネット上でも盛んに交流しています。しかし、悲しいかな、外国人オタクは外国人オタク同士でのみ交流をしていて、日本人と交流することはほとんどありません。ヨーロッパや南北アメリカ大陸のオタクたちはもっぽら英語でコミュニケーションを取っています。中国や韓国、インドネシアのオタクたちは自国内でコミュニティーを形成していますが、いずれにせよ日本人と交流する事はほとんどありません。私はこの垣根を崩したいと思っています。

インターネットで外国人オタクと交流する利点

まず、外国人オタクと交流すると楽しい事はなんでしょうか?

一つは海外旅行に行った時に現地に友人がいるという事です。私は2018年にベルギーにDiscordで知り合ったオタクに、2019年にインドネシアにTwitterで知り合ったオタクに会いに行きました。日本からオタクグッズのお土産をあげた代わりに現地を案内してもらいました。やはり現地語が話せる人がいると非常に心強いです。ベルギーの人は、ういんどみるのウィッチズガーデンというノベルゲームのファン翻訳を行っていたので、ウィッチズガーデンの画集をあげました。インドネシアの人にはAquaplusのWhite Album2 オタクだったので、White Album2 のタペストリーをあげました。

もう一つは、語学力が身につく事です。インターネット上でやり取りしているだけでも、割と語学力が身につく気がします。私は英語しかわからないですが、TwitterやDiscord上で英語のやり取りをするだけで他は特に英語の勉強はしませんでしたが、TOEICの点数は100点ほど上がりました(890→980)。

更には外国の文化について直接話を聞けるようになります。「日本と比べて外国では〜」「日本人は外国からこう思われている」と言った話がよく話題になりますが、そういった話の真偽を直接確かめられるのは楽しいです。

オタク的な利点で言うと、日本人が気づかないようなアニメの視点が得られることがあります。例えば、「日本のアニメではナチス的な組織(ジョジョ2部、機動戦士ガンダム、銀河英雄伝説、Dies Irae)が格好良く描かれている。」などです。欧米では、ナチスは徹底的に悪として描かないと批判されるそうなので、日本のこうした描写は奇妙に映るそうです。人種の話も、日本では言及されない話題だと思います。アメリカで参加したExpoでは、日本の漫画/アニメには黒人がほとんど出てこないと指摘されていました。アメリカの映画などでは、各人種の登場人物を一人は出さないと差別になってしまうそうです。「日本の作品は日本人のために作られているから仕方がない。彼らがもし、外国にもこれほど日本のアニメファンがいることに気づいてくれれば、将来的には人種に配慮したアニメも作られるようになるだろう」という発言がありました。

海外発の日本風漫画、アニメが出てくる日もそう遠くないと思います(既に中国、韓国などでは出ているようですが)。そうなれば、海外の人から外国発作品のおすすめなどを聞ける日が来るでしょう。

私は海外旅行が好きでよく行きますが、大体の国でオタク文化に関するものを見かけます。フランスに行った時は、パリの地下鉄駅でアニメイベントの広告を見ましたし、メキシコでは6階建てのビル全体が日本のオタク製品を売っている場所がありました。

ベルギーやインドネシアでは漫画を売っている書店を見かけました。

インドネシアに行った時はTwitterで知り合ったインドネシア人が、また別のオタク友達を連れてきたので合計で8人くらいで行動していましたが、車の中でコードギアスやカードキャプターさくらのOPが流れて皆で熱唱していました。


世界どこにいてもオタクはオタクなので大体は似ています。

「グリザイアは面白かったな。榊ルートはクソだったけど」
「は? 榊ルートは最高だろ」
などと、好きなキャラ嫌いなキャラで言い争いをしているところは日本のオタクと同じです。

「Steins;gateは過大評価されている。あれを好きなのは気取ったteenagerだけだよ」
などと、有名作が過大評価されていると批判するオタクがいるのも日本と同じです。

「Omorashi is good」
とお漏らしについて語っているオタクがいるのも日本と同じです。

日本と違う点があるとすれば、人との距離が近い事だと思います。これはオタクに限ったことではないですが、日本人はあまり知らない人に話しかけません。でも外国では普通です。Twitterを例に上げると、自分は英語でツイートした時の方が5倍くらいリプライが来る確率が高いです。フォロワーは日本人の方が5倍くらい多いですが。日本のTwitterだとフォロー外からリプライを送ることは失礼だとされていますが、多くの外国だと普通だと思われているように感じます。

インターネットで外国人オタクと交流する方法

インターネット上の外国人オタクがどこにいるかについて話していきます。外国人オタクと言っても、ここでは英語を喋る人たちに限定しています。しかし、インターネットで英語を喋る人たちは、多くの日本人が想定するよりも遥かに多いです。アメリカやイギリス、オーストラリア、フィリピン、シンガポールなどの英語が公用語の国だけではなく、ヨーロッパ全体、南北アメリカ大陸の人たちはよく英語を話します。また、自分の知っている範囲で言うと、インドネシア、マレーシア、ベトナム、トルコなどのアジアのオタクもヨーロッパ人ほどではないにせよ英語を話します。外国人オタクの公用語が日本語ではなく英語になっているのは一見奇妙ですが、そもそもインターネット自体の公用語が英語になっているようです。日本にいると気づきにくいですが、自国の言語だけで、インターネットの情報収集、交流が完結する国というのは実はそんなに多くのだと思います。

外国人オタクがよくいるインターネットの場所を紹介します。外国人オタクの中にも日本人と交流したいと思っている層とそうでもない層がいるので、あまり過度な期待はしない方が良いですが、友人を作るのは難しくありません。

Reddit, Quora

RedditやQuoraはユーザーID付きの巨大掲示板です。ユーザーIDがあるとはいえ、同じ人と何度も話をする事は少ないので、私はRedditやQuoraで人と知り合った事はないです。ジャンルについてもアニメなどの有名なジャンルであれば、割と投稿が活発ですが、エロゲー(ビジュアルノベル)などの掲示板は過疎化しています。

Discord

昔懐かしチャット部屋方式のSNSです。RedditやQuoraと違って、エロゲーなどの比較的マイナー分野でも、投稿が盛んなチャットルームが沢山あります。Vtuberなどのチャットルームもあって、例えば有名な人のものだと1万人以上参加者がいます。ただ、チャット形式だと、リアルタイムで英語を打たないといけないので、彼らの会話スピードに追いつくにはかなりの英語力が必要です。

Twitter (X)

Discordと違いすぐに返信しなくても良いので、自分はTwitterをおすすめします。検索だとユーザーはあまり引っかからないので、一人ユーザーを見つけたら、その人のフォロー/フォロワーを漁ることをおすすめします。フォローを返してくれるかは微妙ですが、日本人と交流したいと思っている層はフォローバックしてくれるでしょう。

Lang-8

英語に自信がなければLang-8をおすすめします。Lang-8は、母国語話者が、語学学習者の文章を添削してくれるSNSです。日本語の練習をしている外国人も沢山いるので、お互いに添削し合うという関係を築く事が可能です。

以上、外国人オタクと交流する面白さとその方法についての記事でした。

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