インドネシア(ジャワ島・バリ島)旅行記1・ジャカルタ

2019年7月末から8月初旬までインドネシアのジャワ島横断した旅行記を書く。

行った都市はジャカルタ→ジョグジャカルタ→ジョンバン→スラバヤ→バリ@デンパサール→ウブド→デンパサール

割と厳密な予定を決めずに言ったけどなんとかなった。

インドネシアはジャワ島とバリ島のヒンドゥー文化に昔から興味があったのだけれど、先延ばしにしていてなかなか行けていなかった。

きっかけはSNS上でインドネシア人と交流するようになったことだった。最近、DiscordやTwitterで日本のアニメとか漫画が好きな外国人とチャットするのが趣味になっていて、インドネシア人ともその関係で知り合った。

「インドネシア行きたいんだけど行ったら案内してくれる?」

と話したら快諾してくれたので行くことにした。その人物は、ジャワ島のマランというところに住んでいるらしい。とりあえず、ジョグジャカルタで合流するという約束を取り付けた。

昨今インターネットで知り合った人と会うのは危険などと言われており、外国に会ったことの無い人に会いに行くのはなかなかリスキーと思われるかもしれない。しかし、その心配は全くしていなかった。なぜなら、彼は日本の漫画に異常に詳しく、そんなに詳しい人が詐欺師であることは無いだろうと確信していたからだ。

彼はwhite album2のファンだったので、秋葉原のラジオ会館でwhite album2のタペストリーを買ってお土産とすることにした。

「お金払うから抱き枕カバー買ってきて」

などと言われたのだけれど、値段が高いし、会えるかどうかが確実ではないのでそれは断った。

羽田空港から、ジャカルタまでANAで行った。

今回の旅行はマイレージを使っている。行きの便は羽田→ジャカルタがANA、帰りの便、バリ(デンパサール)→シンガポール→羽田がSQ(シンガポール航空)。空路はかなり快適だった。

ジャカルタ空港に着く。午前4時という深夜に到着。お金はATMでおろした。この時のレートは100ルピア9円くらいだったと思う。空港は割と綺麗だけど殺風景だった。入国審査は、何日いるのか?と、目的は?しか聞かれなかった。持ち物検査も簡単に通る。飛行機に乗っている人はヒジャブをかぶっている人が多くイスラム教国に来た実感が出た。

空港の様子

タクシーの声かけが多いけどタクシーは使わないと決めていたので無視する。

トイレ、便座の横に蛇口があったのでこれが流すやつかと思って回すとウォッシュレットだった。ふくらはぎに水がかかる。股間とかお腹じゃなくてよかった。

予定より1時間くらい早く着いてこれで市内着いても暇なので少しグダグタする。バスか電車かで迷ったけど、電車にしようと決める。ターミナルから、空港駅までのシャトル列車が無料。運行間隔は別の人のブログだと30分間隔と書いてあったが、見ると15分間隔だった。本数が増えたのか?降りようとすると、係員の人がここは駅だが良いのか?と聞いてくれる。合っていると返して、ありがとうと言うと笑顔を返してくれたのでこの国の印象が良くなる。この国の人に擬態しようと思っていたが、色黒の自分より更に色黒の人が多い。髭も生やしてきたのだけれど、髭は剃っている人もいるようだ。

駅のバス乗り場

空港から市街地BNI cityまでは70000ルピア。500円くらいか。乗車時間は30分ほど。そんなに安くはない。券売機で買うシステムらしくクレジットカードかデビッドカードでしか買えないようだった。

空港の駅。かなり近代的
市街への電車

ちょっと進むとスラム街のような地域を通るようになる。トタンや瓦で、できた屋根が多い。線路の間近に家屋が林立している。この時点では貧しい国なんだろうかという印象を持った。

駅に着く。外は少し靄がかかっている。七時だったが、交通量が異常に多い。降りた駅はジャカルタの中心部だったらしく、高層ビルがたくさん立ち並んでいた。電車の中で見たスラム街のような景色とはえらい違いだ。道路もきちんと舗装されていて、インドやアメリカの道路のように凸凹したところがない。歩道は工事中のような場所や、穴ボコが割とあったりしたが、車が走る道路はちゃんと整備されているようだ。信号もちゃんと時限式のがある。ホテルはAshleyホテルというところに泊まった。写真撮り忘れたけど、綺麗で朝ごはんもミーゴレンやナシゴレン、フルーツや生野菜もあり、良かった。

日本大使館。かなり大きい。

とりあえず、ホテルに荷物だけ預けて国立博物館に向かう。8時開場と地球の歩き方には書いてあったが、実際には8時半だった。入場料は10kルピア(約90円)だけど、100kルピア札しかないと言ったら無料で入れてくれた。中庭に仏教やヒンドゥー教の石像が並ぶ。後はジャワ原人関連や、木造伝統建築、古いジャワ語の石碑などがあったけど、目当てのワヤンの展示はあまりなかった。本館?は一階のみで、別館は四階まであったけど、各階がそれほど大きくなかったので、それほど目を瞠る展示はなかった。

博物館の近くにあるアルジュナ像。道路の近くにあるのであまりじっくり見られなかった。
博物館の外観。
バイラヴァブッダの像。バイラヴァは一般的にシヴァ神の化身と呼ばれているので、それとブッダが習合しているのは意外だった。

次はコタに向かった。タクシーでも良いのだが、路線バスを使いたかったので、路線バスに乗る。Suicaのようなカードを自然購入する形式で40kルピアだった。物価を考えると高め。一回3.5kだと思うけど、二回しか乗らなかった。

コタに着く。植民地時代の様式の建築物が並ぶ。

ここではワヤン博物館に行った。入場料は5k(約45円)。めちゃくちゃ安い。博物館の名の通り、いろんなワヤン人形の展示があったけど、結構雑多に置かれていて、どういう順番で置かれているのか全く傾向が掴めなかった。建物の中は結構ボロく二階にいくと床が軋んでいた。ガムランの演奏や実際のワヤン劇の映像を流してくれればよかったと思うが、そういうのはなかった。家系図のようなものもあった。全体的に説明はインドネシア語のみで、英語の説明は3割くらいにはあったけれど、文法がおかしかったりする。売店もあり、ワヤンのキーホルダーを買った。一つ20kというので三つ買ったが、お釣りがおかしい。抗議してみると、twentyと言いつつ25kを電卓に叩いていて、それはtwenty fiveだろと何度か水掛け論を繰り返していた。twenty fiveを英語でなんて言うのか知らないのかなという結論に落ち着き、そのまま払うことにした。

ワヤンの絵画
クリシュナが变化した巨人らしい。この伝承は知らなかった。
↑の画像の巨人の説明。「クリシュナはTwirikramaという巨人に変化した。カウラヴァの兵は驚いて逃げ出した」。この描写はインドのマハーバーラタには無いらしいです。

この後、昼ごはんを食べる。ミーゴレン。焼きそばっぽいけど、食べたことのない香辛料の味もする。18kルピア。

バスでモナスに戻る。この時どのバスに乗ればいいか日本語で説明してくれる係員がいて助かった。

バス停まで歩いていったのだけれど、交通量が多く、車は信号を無視してくるので、横断歩道を渡るのが非常に危険だと感じた。止まってくれる車もあるのだが、その奥の車は突っ込んできたりするので、かなり慎重に歩かないといけない。スピードを出しているので、インドより危険かもしれない。

モナス。独立記念塔のような扱いらしい。132mなのでそれほど高くないが、それより高いように見える。入場料が展望台までで25kルピア(約200円)。しかし、別に入場カード料金を10kルピア払わないとならず、しかもこれは入場カードを返しても戻らないらしい。だったら最初から入場料35kと書けと思うのだが、まあ安いからよしとする。

展望台の地下にはジャワ原人時代から独立までの歴史を示すパネルがあった。

東ジャワに13世紀に栄えたシンガサリ王国はシヴァ教と仏教の混交宗教が信仰されていたらしい。そういえば、国立博物館にもシヴァ神とブッダが同一視された像があった。

日本の占領時代については、強制労働で数千人が命を失ったと書いてあり、肯定的な記述は全くなかった。日本がオランダを追い出したおかげでインドネシアが独立したという人たちが日本にはいるが、インドネシア人でそう思っている人はほとんどいないだろうと思う。

展望台には制限された人数しか登れないらしく、40分くらい待った。展望台の景色。

イスティクラルモスクにも行こうとしたが、午前4時に飛行機着陸してから20kmくらい歩き回って疲れたのでもうホテルに帰ることにした。ホテルに戻ると、すぐに寝てしまったのだが、奇跡的に2時間くらいで起きた。19時前だったので夜ご飯を食べにモールに行くことにした。行くまでの間に、交通量が非常に多くかつ信号無視をするので危険だと感じた。他のインドネシア人も焦りながら走っていたので、危険だと感じるのは旅行者だけではないようだ。モールは近代的で先進国のモールと比べて区別が付かない。日本のレストラン(大戸屋)も多く入っていた。ゲームセンターもあった。適当なレストランに入りナシゴレンとジュースを注文。700円くらい。おそらく一般的なインドネシアの価格設定から考えるとかなり高めなのだろうけど、それでも日本人からすると安い。その後モール内をぶらぶらする。靴を買おうと思ったが、ナイキのが二万円くらいで全然安くないのでやめた。そして再びホテルに戻り寝た。

夕食のナシゴレン。
モールの様子。

次の日は、飛行機でジョグジャカルタに行って、インターネットで知り合ったインドネシア人に会う予定。

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